変化を考える(2)
前回(1)の投稿をしてから暫く間が空いてしまいましたが前回の続きです。
まずは,いつもの 岡本正あきさん 経営品質賞入門からの引用です
”情報”に含まれる潜在的可能性を実現するのは,企業は従来の
経営習慣を多少変更するとか改善するとかの程度ではとても無理である。
実質的に無限の情報が生み出す可能性を活かすには,今までとは
根本的に違った,全く新しい経営習慣を築く必要がある。
ところが多くの伝統的な企業では,1950年代に成功したあの「エネルギー」に
基礎を置いた経営習慣のままである。求められるのは1950年~90年の間に
起こった擬似的な会計情報経営とも違う。90年以降に求められる命題は
「即応性」と「柔軟性」である。
今日私達が真剣に受け止めなければならないのは,本当に真の意味で
「顧客が市場の主役であり,現場第一線の社員がプロセスを担う」ように
なったことである。もはや口先だけの顧客満足ではないし,社員のご機嫌を
とるための社員満足ではない。本気でそれに取り組まなければ「顧客に対する
俊敏な応答性」などはとても提供することができない。
以下 この節を読んでの私,海援隊の所感です
これまでにも岡本さんの著書の中には随所に上記,太線部分の様なことが
書かれていた。確かに私にも 現代の経営のキーワードは「即応性と柔軟性」
ではないかと思われる。その為には
1)顧客・従業員から共感を抱かれるような明確な経営ビジョンを持つ事
2)そのビジョンの実現に向けて論理的で分かり易い戦略を持ち,
組織内部での理解と共感を醸成すること
3)そのビジョン,戦略を実現する為に 強い現場・強い個人を築き上げること
4)そして自立した志の高い現場社員に権限を与え 管理職・経営者は
現場社員の即応性と柔軟性のある業務を積極的に支援すること
なのであろうと思われる。
こうして考えると やはりサッカー,ラグビーで強いチームを作るのと非常に
似ていますね。従来の野球型のチーム(組織)作りをしてきた,企業に
取っては 岡本さんの言われるとおり 全く新しい経営習慣を築く必要が
あるのだと思います
そして,この新しい経営習慣を築くための手順(?)が 経営品質賞の中に
あるように私には思われております。
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