価値創造のプロセス1

岡本正あき氏  経営品質賞入門より引用
ここで問題にしているのは業務プロセスとその改善プロセスのことである。
基本的な業務プロセスのことをわざわざ「価値創造プロセス」というには,
理由がある。一般にプロダクトアウト(つくったものを売る)という生産志向に
対して,マーケットイン(売れるものを作る)の考え方を顧客志向という。
中略 
ところが,この考え方だと企業は「売るまで」のことは真剣に考えるが,
「売った後」には無関心になってしまう。だが,顧客の方は「買った後」に
使い方が解からなかったり,故障したりして,困ったり悩んだりする。
その「買った後」にきちんと親切な対応をしたり,的確なアドバイスを提供
すると顧客は助かる。そういうことを顧客志向とは別の考え方として
顧客満足と表現した。
さらに,顧客にとって欠かせないレベルのことができていなければ,
それは顧客不満である。それに対して,顧客にとって不可欠ではないが、
そうしてくれると非常に助かる,うれしい,ありがたいということがある。
そこまでしなくても,顧客は困らないのだが,あればありがたいという
レベルのものがある。競争に勝って,顧客から高い評価を得ている会社は,
こういうことを どこかでやっている。そのようなものは新たな”価値”といえるだろう。
そういう意味で,このカテゴリーでは「価値創造のプロセス」といっている。


以下 私の所感です
競争力のある企業,商品・サービスとは 岡本氏の書かれている様に
競合企業に比べ何か プラスαがついているというのは頷けます。
ただし, 全てのお客様の要望に応えられれば良いのですが
恐らく それが出来る企業は 世界中 どこにも無いと言われています。
そこで,必要になるのが戦略ということになってくるのだと思います。
戦略もなしに これをやろうとすると全てのお客様の要望に応えようとし
手が回らなくなってしまい 戦略的に大切にしなければならない顧客への
サービスが滞ったりしてしまいます。
顧客満足を提唱する企業は多くありますが,この辺の明確な戦略も
持った上で実践されている企業は 非常に少ないのかも知れません。
これが,岡本さんのいう 競争力のある企業なのでしょうか?
                               kaientai


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この記事へのコメント
はじめまして。  
私は大手スーパーで、パート社員で働いています。
顧客第一主義と多くの企業が、叫んでいる此の頃ですが、 
戦後、高度成長期の時代 顧客のために頑張ってきた人は、いないと思います。それよりか、自分のため家族のために、お金を稼ごうとやって来た事が、 結果的に顧客のためになったと思います。
これからの企業は、顧客にNOと言える人材を育てたところが、成長すると 思います。うちの店でも、いろんなことを言ってくる人がいますが、私はNOとはっきり言います。顧客でも会社の上司でも!
そのために、スキルを上げる勉強は日々しています。  
自分の成長こそが、会社 顧客のためになると思うからです。
自己変革をしない人は、どんどん遅れて行くでしょう。 
私は,龍馬のように、前のめりで死にたいと思う人間です 
    乱文にて失礼します   合掌
Posted by マサ at 2006年07月20日 11:46
マサさん コメントありがとうございます。

唐突ですが 以前 伊丹十蔵の「スーパーの女」という映画を見た事があります。伊丹さんは随分と経営品質の勉強をされているな~と思ったのですが
この映画の中で主人公のスーパーの社員が 犬を連れて買い物をしている
政治家の奥さんに 「出て行ってくれ」と追い払うシーンがあります。
これは この映画に出てくるスーパーは有力者の身内であっても自分の本来の顧客に迷惑になる客は顧客として見ていないことを訴えています。
これは事業をする上で 客=顧客(潜在顧客含む)でないということだと思います。私の記事に書いた戦略もなしにどのお客にも対応しようとするのは
事業の上では過ちであろうと私も思います。大切なのは顧客(潜在含む)です。客と顧客にしかっりと線引きをすることは 即ち戦略の重要な部分だということでしょうか。
すみません マサさんがスーパーにお勤めとあったので この話を連想して
しまいました。

私も坂本の様に 前のめりで生きたいと思っています。
今後とも 宜しくお願いします
                                  kaientai
Posted by kaientaiです at 2006年07月20日 15:54
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