情報マネージメント

岡本正あき氏 経営品質入門より 以下 引用
情報を選択するというのは,事業性格をどう認識するかということに
結びついている。事業性格を明らかにしないと,必要な情報も
不要な情報も区別が付かない。また,社員が充分に考える力を
持っていなければ,目の前を重要な情報が流れていても気が付かない。
経営品質では事実前提でなく価値前提を重視しているが,これは
物事を判断したり評価する為の優先順位をつけるとということである。
      中略
顧客価値を重視するならば,その情報システムには「顧客に関する情報」が
中心になっていなければならない。     中略
むしろ,情報システムの問題は,その多くが財務情報中心になっている点である
財務・会計情報はあくまでも結果情報であり,現場,第一線が持っている情報ではない。
むしろ,トップマネージメントからの要求である。従って,どうしても指示・命令という
形になる。トップダウンで部下をコントロールするというマネージメントスタイルに
なってしまう。それに対して顧客やビジネスパートナー,あるいは業務プロセスを
情報の中心にすると,第一線が情報の主役になる。
それによってボトムアップ・エンパワーメント型のマネージメントスタイルが
展開されるようになる。情報は組織を駆け巡る神経細胞の様なものである。
その情報が財務偏重なのか,顧客重視なのかは一目瞭然である。

以下 私の所感です
なるほど~ って感じですね。

ある著名なコンサルの方の話を生でお聴きした事があるのですが
その方も 「早く予算管理主義を排除して,現場主導の経営管理
システムに切替なさい。力のない現場だと崩れてしまうが 貴社の
現場は それに耐えられる強い現場に成長しています」と
助言されていました。 これに対して助言を受ける会社の幹部たちが
色んな受け止め方で情報発信されていましたが
そのコンサルの方が言いたかったことは 今回引用させて頂いた
岡本氏の文中にあることなのでは 無いかと思えて参りました。


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この記事へのコメント
今日、店の店長が自分の働く現場に来た。なぜかと言うと現場からのクレーム・意見が中間のマネイジャーでとまっていたため、もうすこしで大変なことになる寸前だったみたいである。顧客中心の情報を現場から上に流しても、その情報は、最終的にはトップには正確に、伝わらないことが多い。
中間管理職も現場にいるより事務所でパソコンの数字ばかり追っている。朝礼・中礼・終礼と上からの報告の時だけ顔を出す、マネイジャーは人の管理と数字の把握が仕事だから現場の仕事はしないと言うのは、ごもっともだとおもうが、現場のことがわからなくて、仕入れ、作業指示、ワークスケジュールなど出来るはずがない。それと全体的に仕事ができない。自分のポジションしかしない、わからない。これも原因のひとつである。
管理職ではなく責任職でないと、自分がやらなくても、誰かがやるだろうと言う人間が多くなってきた残念である。事件は現場で起きている・・・・ でわなく
売上は現場で起きている。パソコンや会議室で起きているんじゃーない!上司諸君現場に立て! 愚痴になってすいません  合掌
Posted by まさ at 2006年08月12日 22:53
マサさん コメント有難うございます。
私はマサさんの職場を見たこともありませんが
私の感覚で書かせて頂くと マサさんの職場の中間管理職の方は
自分の役割,仕事を誤解されているかも知れませんね・・・?
読ませて頂く限りでは 自分の上司から発せられた通達と数字の把握
(チェック)が最も,重要な仕事と思われているのでしょうか・・・?
昔,読んだ本に 経営層を上に 真ん中に中間管理職 下に現場従業員
といった 俗に言うピラミッド組織があります。これに対し 
現場で顧客と接する現場従業員を上に 真ん中にそれを支える管理職
そして 下に会社全体の見地で支える経営層といった逆ピラミッド組織
の話が書いてありました。 この本を読んだ時は 「それだ!」の驚きを
与えてくれたので良く覚えています。
そして,今回 私が投稿させて頂いた記事の著名なコンサルの方も
これを言っておられたのでしょう。
マサさんのコメント 私には決して愚痴とは思えません。
頑張って下さい
                               kaientai
Posted by kaientaiです at 2006年08月12日 23:27
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    コメント(2)