悲しい職場

営業の仕事をしていると結構,自由な時間をつくることが出来ます。
今日は会社の健康保険事務所から提出の指示があって とある公共機関を
訪れました その時に感じたことから 投稿させて頂きます。

 まず,事務所を訪れると
      ① 順番待ちの札を取ります
      ② すると 受付の方が要件を尋ね,規程の書類に記入事項を
         記載するように指示されます
      ③ 渡された書類に必要事項を記入します
      ④ 順番がくるのを待合室でまちます
      ⑤ 順番を呼ばれて 指定された窓口担当者に記入書類を渡し
         来訪の要件を伝えます
   大雑把ですが 大体このような流れで その窓口は処理が行われます。

   さて,その後 係りの方と面談に入ると
   まず,マニュアルを見せられ そこには,代理人は本人が身障者で
   来られない場合 以外は認められません といった類のことが
   書かれていました。
   少しムットしました(口頭で言えば済むのに 何故マニュアル・規定を
   見せる必要性があったのか理解できませんでした)が
   でも,仕方ないなと諦めて記載した書類を持って帰ろうと
   すると その書類は置いていってください と言われました。
   何故? との問いに番号を呼んだ方すべて書類を置いていって頂くことに
   なっていますと 個人情報も書かれた資料を何のサービスも受けられなかった
   のに何故 出さなければいけないの・・?
   そもそも,場号札を取る際に 受付の方に要件を伝えた際に 代理人はダメと
   言っていただければ こんな書類を書くこともなかったのに・・・?
   なんて,怒ってもしょうがないので 言われた通りに書類を渡しました。
   更に帰ろうとすると 申し訳なく思ってくれたのかも知れませんが
   代理人の場合の委任状フォーマットを渡そうとしてくれます。
   私の父は身障者ではないと既に言っているでしょ・・ 
   どうして?? 私にその委任状が必要なのですか?

ざっと これが今日体験した お役所でのやりとりです。

私の所感です

  正直 悲しくなりました。窓口の方は 50歳は過ぎておられる様子でした。
  岡本さんの著書にある ダメな組織って この手の組織のことでしょうか?
  この職場で働かれている方は 仕事を通して “喜んだり,怒ったり
  哀しんだり,楽しんだり“ってことを何年も経験してないんだろうな~ って
  思えてきました。
  我々は,通常 仕事を通じて達成感や挫折感を味わいます。
  失敗して背筋が寒くなるような思いもしたりします。
  恐らく これを通して仕事が我々を人間として成長させてくれるのだろうと
  思います。しかし,彼らには こういう成長って何年も前に止まってしまって
  いるんではないでしょうか・・・?
  こういう人生も何か 寂しそうに思われ 悲しくなってきます。
  大きな お世話かもしれませんが・・・
  でも,こうして700兆円を越す借金が作られて来たんでしょうね・・・・
  悲しい・・・・


同じカテゴリー(経営,経営品質)の記事
リーダーシップ
リーダーシップ(2009-07-10 08:08)

社会との調和
社会との調和(2009-07-03 08:08)

社員重視
社員重視(2009-06-30 08:08)

独自能力
独自能力(2009-06-28 08:08)

この記事へのコメント
非常に考えさせられる内容ですね。

これを読んで、思いついたのが「仕事」と「作業」です。

このお役人がしているのは、「仕事」ではなく「作業」ではないかと思いました。

私の定義では、「作業」は機械やコンピュータで代替えのできるもので
人間にしかできない付加価値を創造するようなものが「仕事」ではないか
と感じました。

出来れば、「作業」でなく、「仕事」ができる人間になりたいですよね。
Posted by Ryou-chan at 2006年08月29日 07:18
ryou-chanさん コメントありがとうございます
私もRyou-Chanさんの仕事と作業の話に同感です

このお役所って 今朝の新聞にも職員の大量処分の
記事が載っていました。
社長さんも 民間から採用された方ですが
昨日の印象からすると あの組織を改革するのは
非常に時間も掛かるでしょうし・・厳しいだろうなと思ってしまいます
でも 頑張って頂きたいですね
                        kaientai
Posted by kaientai です at 2006年08月29日 09:05
仕事と作業のコメント、まさにその通りですね。

このお役所の今回の大量処分者の内 百数十名は、前回の閲覧問題で処分を受けた人たちです。
私たちの大切なお金を扱う 個人情報が集まるこのお役所にこのような人達は、必要ありません。
民間出の社長さんの 元の会社も先日、大量の不払いで 営業停止でしたし
誰か、しっかり仕事するようにして欲しいですね。
えっ、国民の我々がやるしかない?
Posted by fumio at 2006年08月29日 10:14
fumioさん コメントありがとうございます
人によって価値観はいろいろだと思うのですが
あういう職場で人生の半分以上の時間を過ごすのも
その方にとって とても不幸なことのように思われました
確かに 楽かもしれませんが・・・
Posted by kaientaiです at 2006年08月29日 16:27
私は田舎の地方公務員の若造です。
他人ごとではない内容にコメントさせて頂きます。

私の組織の業務は自分の体裁を守りながら作業を行う人がほとんどです。
議論を行っても方法論ばかりで本質には触れません。
基本的に経営とは民間が行うものと勘違いしています。この思考が変革への道を閉ざしています。そんな行政がまともな経営を行うようになるとは想像できません…


ちなみに業務は楽ですが、楽しくありませんよ(苦笑)
Posted by しゅ at 2006年08月30日 01:46
しゅさん 貴重なご意見有難うございます。

「思考が変革への道を・・・」私もそんな印象を持ちました。
先日,担当頂いた窓口の方も 恐らく長年,あんな職場に
勤務されているうちにそれが常識化してしまったのでしょうね。
それにしても新入社員ならいざ知らず50過ぎであの仕事振りは
申し訳ないけど 悲しすぎる様に思えました。
一歩外にでれば 全然違う価値観で環境でみんな働いているのに・・

私もこんな仕事をしていると中小企業経営者の方に
会社を改革したいと思うが どうすれば良いのかと相談される事が
あります。私の経験では,職場で革新を始めるには 職場で
共通の危機感を醸成することが必須ではないかと思っております。
私の知るある会社も これで立ち直りつつあります。
では,今回の役所(職場)に共通の危機感を与えるには どうすれば
良いのでしょうか ここで公務員の方の場合は
政治になってしまうのでしょうね・・ 難しい問題ですね。

企業の場合 共通の危機感が醸成されると 職場では次にリーダーシップを
求めてきます。そこで適切なリーダーが出現すれば改革は動き始めます。

因みに私が「経営品質賞」という言葉を始めて知ったのは三重県の
北川元知事の三重県庁の改革でした。その時は言葉程度の知識だった
のですが,その後 経営品質賞に詳しい方のお話を聴く機会があり
書籍を読んでいるうちに これはただものではない と感じられました。

しゅさんも ある志・想いを持って今の職場を選ばれたのではないかと
ご推察致します。しゅさんには 決して,先日の窓口担当の方のような
職場生活はおくらないで頂きたく思っております。
私が経営品質と出合った最初の書籍をご紹介します。
ご興味があったら読んでみてください。
 
社会経済生産性本部 「日本経営品質賞とは何か」
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4820118080.html

しゅさん 貴重なコメント本当にありがとうございました。
私自身,公務員の方の職場で働いた経験もないくせに
好きなことを書いてしまいました。
失礼な部分もあったかと思いますが ご容赦下さい
Posted by kaientai です at 2006年08月30日 08:27
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
悲しい職場
    コメント(6)