企業倫理について その2

昨日に続いて 岡本正あきさん著 経営品質入門の企業倫理の節から
組織内に個人の行為基準が高いということは重要な資産であり
同じ様につかまえどころがなく実態のないブランドやのれんと
呼ばれるものと同じくらいの経済的な価値がある。一方で多くの
経営者が倫理基準を高く設定しようと努力しているが,他方で
たくさんの経営者が倫理が経済と調和できるということを納得して
いない。
こういう人たちは,道徳性をもっぱら個人の性格の問題と
してとらえている。
だが,どちらが効果的かいうまでもない。社員は倫理的な組織で,
社会に責任を果たす,貢献する場合にこそ,誇りを持ち情熱的に
取り組むのである。なぜならば自分たちもその社会の一員なの
だから

以下 私の所感です
以前,ある自治会の区長さんに こんな話を聞いたことがる。
その自治会の中にA社とB社の企業があるが 地元・地域との付き合い方に
非常に格差があるとのこと。A社は夏には納涼祭が行なわれ周辺地域の住民にも
招待券が各世帯に配布される。祭典の時にも積極的に協賛してくるし
社員の通勤ラッシュ等で ご迷惑があれば言ってくださいと毎年挨拶に見える。
片やB社は地域との接点は 本当に事務的なことしかせず
過去の経緯で地元自治会と共同管理となっている施設も 前任者との引継ぎが
うまく行っておらず自治会と諍いを起こす  等々

たまたま,諍いのあった時に聞いたお話だったので 上記の様な言い方を
されていた部分もあると思われるが,この2社を比べると岡本さんの書かれている
部分にも共通する部分が見え隠れするように思われる。

A社はある会社の子会社ではあるが本社をその地域に置き,その地域に法人税も
支払っている地元企業であるがB社は本社は東京の生産工場という位置づけにある。
A社の場合,自社の発展と地域社会との共生(共に発展することと)を
社是の様な形で唱えている。
企業と社会(特に地域社会)との関係は岡本さんの書かれている通り ブランドと同等の
価値を発揮すると思われる。
やはり,企業にとって社会との関係(社会貢献・社会からの尊敬)は非常に重要な
ものと思われる。


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