新年の記事からの気付き(2)

先日 投稿させて頂いた続きです
日経新聞 元旦特集号 トヨタ自動車張会長の記事からの引用です
しかしながら,ある格付け機関がそれを終身雇用制と理解して格下げした
ことがありました。終身雇用は時代遅れでリストラは当然というわけです。
しかし,私どもは人を大切にし,育成していくということから長期雇用を
継続しています。それと同時に私たちは当時,そういう価値観に対し
危機感を抱きました。トヨタでは創業当時から,さまざまな考え方やものの
見方を先輩から後輩へ絶えず受け継ぎ,教えてきています。
欧米からの違った価値観によって,社内の有形無形の良き伝統や文化が
壊れることを大変恐れ,自分達の価値観を大切にしました。
これが今のトヨタのものづくりを支えていると感じます。

以下 私の所感です。
実は私 以前に張さんのご講演を拝聴した際に同様のお話を聴き
感銘を覚えたことを記憶しております。
私の属するIT業界にも アメリカで流行っている言葉を先取りして
如何にも自分の考えが先進的で世界標準であるかのような調子で
物事を語られる方が非常に多くおります。
私は彼らの意見に接すると少し不愉快になる事が多くあります。
彼らに共通しているのは知識レベルの話しか出来ない事です。
実際にそれを実践・展開する中での泥臭い悩み,苦労 そこからしか
得ることの出来ない知恵・ノウハウというものに全く裏付けられていないのです。

以前,私のお客様に親会社の営業マンも同行させた時のことです。
彼は私のお客様(中小企業経営者)にSOX法について語り始めたのです。
上っ面の知識だけで あたかも何様の様に喋るものですから
途中で話を遮り お客様に「こんな薄っぺらな営業の言うことを真に受けないで
下さい」と言ったことがありました。
案の定 アメリカでもSOX法見直しの動きがあると聞いております。

少し横道に逸れてしまいましたが,その時の張さんの講演での結びの言葉は
経営には 「時代の流れに沿って 変えなければいけないものと
変えてはいけないものがありますね この二つをしっかり分けて
経営は行われなければなりません。」といった言葉を仰っていました。
まさに そういうお話なのだろうな と考えさせられました。

皆さんも薄っぺらな営業マンの言うことには気をつけてください。
彼らはお客様を騙そうとは考えているわけではないのです。
悲しいかな裏打ちされたものがないにも関わらず
もっともらしく喋ってしまうのです。


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