竜馬と才谷屋

竜馬と才谷屋
以下 司馬遼太郎さん 「竜馬がゆく」からの引用です
竜馬は胴巻きを解いて,畳の上にざらざらと金銀を盛り上げ
「全部で50両ある,俺は幸い金に不自由のない家に育った。
これは天の運だ。天運は他人に返さねばならぬという。
俺の方はあとで国許に頼みさえすればいくらなりとも送ってくれる。
このうちの半分を持って行け。」

この場面は江戸に向かう途中 同郷の岡田以蔵の辻斬りの対象として
偶然にも大阪で襲われたあとに 坂本が持ち金の半分を 路銀に窮する
以蔵に与える場面です

高知城下 上町に住む坂本家はもともと城下でも指折りの富商”才谷屋”の
分家であったために坂本は幼少時代から金銭には 何不自由のない
生活をおくっております
後のことですが 坂本が脱藩してからも生活に窮することなく志士としての
活動ができた陰には 富商才谷屋の経済力がありました
当時,脱藩して国事に奔走しようと夢見た志士の多くは 生活に窮し
岡田以蔵のように志を果たせずに終わった者も多かったようです



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