2008年02月10日 08:08
眉が太く,瞼が厚く,また顔一面にそばかすがあるのは
武骨すぎるが,唇もとが,異様なほどにあどけない。
無愛想なくせに肌からにおってくるような愛嬌があった。
(このお人はおなごにも騒がれるかもしれないが,
それ以上に男のほうが騒ぐかもしれない。この他人のためには
命もいらぬというのが 大勢出てくるのではないか)
お登勢は旅籠のおかみらしく,品物を値ぶみするような
丹念な目で竜馬を見た
後年,竜馬のために時には命を賭して面倒をみたお登勢との
つきあいは,このときに始まっている